歯科医院で患者様の歯型を採得する際、従来の方法ではシリコンなどの印象材を使用します。しかし、当院のiTero(アイテロ)を使用した歯型採りでは患者様のお口の中をレーザーでスキャンし、直接お口に触れることなく情報をデジタルデータ化しています。
iTeroの精度はシリコン印象材に比べて非常に高い上に歪みも少なく、装着時に全く違和感の無いマウスピース型矯正歯科装置(インビザライン)を製作することが可能です。しかし、世界中の約80,000人もの歯科医師がインビザラインを採用している中、日本でインビザラインを実施している歯科医師の数は約4,000人程度にとどまっています。さらに、その約4,000人のうちiTeroを導入している歯科医院はわずか0.5%であり、日本国内におけるiTeroの普及率はまだまだ低いのが現状です。
シリコンによる歯型の採得ではドロドロしたシリコンを口に押し付けた後、固まるまでじっと待つ必要があります。その間は患者様にじっと耐えて頂かなければなりませんでしたが、iTeroによる光学印象では物がお口に接触することなく、スキャン撮影も何回かに分けて行うため、患者様に苦痛を強いずに歯型を採ることができます。
iTeroのレーザーは光を利用しておりますので、安全性が高く放射線の心配がありません。シリコンを誤って飲み込んでしまう危険もなく、小さなお子様も安心してインビザラインによる矯正治療を受けて頂けます。また、歯に動揺が見られる方や、ブリッジをしていてアンダーカットが深い方にも適した採得方法と言えます。
シリコンが歯に上手く密着しなかった場合、歯型採りをやり直さなければならない可能性が出てきます。一方、iTeroを使った歯型採りではその場でモニターを確認しながらスキャニングを行うため失敗がなく、再来院のリスクもありません。
従来の方法で作られたマウスピースに比べ、iTeroによって製作されたマウスピースにおけるフィッティング不良ケースは7分の1にまで減少しているとのデータも存在しています。
iTeroで取得した患者様の歯型のデータはすぐにアメリカに送信され、治療のシミュレーションに移ります。従来の方法では治療シミュレーションの作成に2週間程度時間がかかっていましたが、iTeroのデータに基づいた治療シミュレーションは2、3日程度で送られて来ますので、治療が非常にスムーズです。
iTeroを導入することで矯正治療の精度は飛躍的に高まりますが、iTero導入後も治療費は変わりません。当院は費用面でもなるべく患者様の負担とならないよう、比較的お手頃な価格でインビザライン矯正治療を行っております。